農林水産省メールマガジン食料需給インフォメーション ~食料需給の動き~第234号 |
【特集】米国農務省穀物等需給報告(12月10日公表)
【あぜ道さんぽ】
【いただきます♪おしゃもじレシピ】
【ニュース】食料需給短信
【編集後記】
【次号予告】
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【特集】米国農務省穀物等需給報告(12月10日公表)
米国農務省は、12月10日(現地時間)、2010/11年度の8回目の世界及び主要国の穀物・大豆に関する需給見通しを発表した。その概要は以下のとおり。
2010/11年度の穀物の生産量は消費量を下回るが、大豆は上回る見込み。
1 世界の穀物需給の概要(見込み)
(1)生産量
21億8,750万t(対前年度比 2.0%減)
(2)消費量
22億4,437万t(対前年度比 2.4%増)
(3)期末在庫量
4億3,336万t(対前年度比11.6%減)
期末在庫率:19.3%(3.1ポイント減)
【主な品目別の動向】
【小麦】
ロシアを初めとする旧ソ連諸国の干ばつやEU東部の豪雨等から世界の生産量は減少し、消費量を下回る。豪州東部で生育期の降雨により増産見込み。
(1)生産量
6億4,651万t(対前年度比 5.2%減)
ロシア、カザフスタン、ウクライナ、カナダ等で減少。
豪州、アルゼンチン等で増加。
(2)消費量
6億6,647万t(対前年度比 2.3%増)
ロシア、インド等で増加。
(3)期末在庫量
1億7,672万t(対前年度比10.1%減)
期末在庫率:26.5%(3.7ポイント減)
(4)前月からの主な変更点
大きな変更なし。
【とうもろこし】
米国で単収の減少により、生産量は前年度に比べ減少し、消費量はエタノール向けの需要増等から増加する見込み。世界の生産量は、中国の生産の回復やアルゼンチンの増産等から史上最高となるも消費量を下回る見込み。
(1)生産量
8億2,071万t(対前年度比 1.0%増)
中国、メキシコ、アルゼンチン、カナダ等で増加。
米国、ブラジル等で減少。
(2)消費量
8億3,791万t(対前年度比 3.1%増)
米国、中国等で増加。
(3)期末在庫量
1億3,000万t(対前年度比11.7%減)
期末在庫率:15.5%(2.6ポイント減)
(4)前月からの主な変更点
大きな変更なし。
なぜオーストラリアのビジネス未満のグローバル化
【米(精米)】
インドネシアの水害、病害虫や、7月末から8月のパキスタンの洪水の影響等で生産量は減少するが、インドの生産の回復や中国の増産等から、世界全体では増加見込み。
(1)生産量
4億5,241万t(対前年度比 2.5%増)
インド、中国等で増加。
(2)消費量
4億5,297万t(対前年度比 3.5%増)
インド、中国等で増加。
(3)期末在庫量
9,476万t(対前年度比 0.6%減)
期末在庫率:20.9%(0.9ポイント減)
(4)前月からの主な変更点
インドで乾燥等により生産量を下方修正、中国は好天に恵まれ単収・収穫面積の上方修正から生産量を上方修正。
2 世界の大豆需給の概要(見込み)
南米で豊作であった前年度を下回ることから世界の生産量は減少するものの、依然消費量を上回る見込み。なお、中国の旺盛な需要は継続する見込み。
(1)生産量
2億5,778万t(対前年度比 0.9%減)
アルゼンチン等で減少。
(2)消費量
2億5,624万t(対前年度比 7.4%増)
中国、アルゼンチン等で搾油用需要増加、米国で減少。
(3)期末在庫量
6,012万t(対前年度比 0.5%減)
期末在庫率:23.5%(1.8ポイント減)
(4)前月からの主な変更点
大きな変更なし。
詳しくは、「食料需給インフォメーション」
内「米国農務省穀物等需給報告」
でご覧ください。
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【あぜ道散歩】「お米の話」
〔ネリカ米〕
平成22年11月29日(月曜日)から12月3日(金曜日)まで農林水産省内の「消費者の部屋」において「ご存じですか?農林水産省の国際協力」と題されて、農林水産省の国際協力の取り組みがパネルやパンフレットで紹介されました。
また、この催しでは、「アフリカにおけるマメ・イモ増産の取り組み」や「アフリカ農業と米生産支援」等のワークショップも開かれ、現地での業務や体験談などが紹介されるとともに、ネリカ米(アフリカで栽培されている新しい品種の米)の試食が行われました。
現在、アフリカでは、農業生産の低迷や人口増加による慢性的な食料不足が続いていると言われています。お米の消費量が増加する一方で、お米を自給することは難しく、輸入に依存している状況です。
そのような状況の中で、ネリカ米はアフリカの食料事情を改善するために開発されました。そのネリカ米という呼称ですが、これは病気・乾燥等に強いアフリカ在来種と高収量のアジア稲を交雑して開発した稲を表す総称です。
独立行政法人国際農林水産業研究センタ―によると、1994年に(現)アフリカイネセンターの研究者であったモンティ・ジョーンズ博士が、このネリカ米をアフリカイネとアジアイネの壁を超えた交配から誕生させたとのことです。
ネリカ米の名の由来は、New Rice for Africaの文字をとって、Nerica(ネリカ)と名付けられ、2008年までに合計18の品種が開発され、西アフリカを中心に普及されてきています。
このネリカ米は、穂が出るのが速く、従来の品種に比べ栽培期間が30から50日短く収穫できるとのことです。
また、比較的水の少ない地域でも栽培ができ、一般的に病気に強い傾向があるとのことです。
ところで、そのネリカ米の味はどうでしょうか。
試食した感想ですが、少し冷めた米だったからでしょうか、多少ボソボソしている感じがしましたが、インディカ米よりは粘りがあるように感じました。噛んでいるうちに甘みも出てきましたが、何よりも特徴的なのはその匂いです。日本のお米の匂いとは全く異なり、香ばしいようなにおいが強くします。慣れるとその匂いもおいしさに変わるのかも知れませんが、最初は戸惑うかもしれません。
さて、このネリカ米が開発されて約15年たちますが、このネリカ米がアフリカの国々に普及し、アフリカから飢餓、病気等がなくなる日が来ることを願っています。
【参考】
・独立行政法人国際農林水産業研究センター
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【いただきます♪おしゃもじレシピ】
☆=さけと豆乳のみそ雑炊=☆
焼いたさけの塩味と香ばしい香りがごはんの旨味をひきたて、栄養満点のメニューです。
〈材料名 分量 目安量〉
★ごはん 600g
★塩ざけ 360g 4と2分の1切れ
★水 600ml 3カップ
★昆布 10g 10cm
★豆乳 600ml 3カップ
★白みそ 80g 大さじ4と2分の1
★塩 少々 少々
★みつば 10g 10本
〈作り方〉
(1)塩ざけの切り身は焼き網で両面を焼き中まで火がとおったら、食べやすい大きさに手でほぐす。
(2)ごはんは流水でさっと洗い、水けをきる。
(3)土鍋に水と昆布を入れて火にかけ、沸騰する直前に昆布をとり出す。
(4)(2)のごはんを入れ、沸騰したら弱火で、10分程煮る。
(5)豆乳、白みそを加えて5分程煮、塩で味をととのえる。
(6)器に盛り、1の鮭、3cm長さに切ったみつばをのせる。
このメニューのできあがりの写真は以下のウェブサイトで!
【ニュース】食料需給短信
食肉流通統計(10月分)(新着情報)
豚枝肉生産量は前年に比べ10.2%減少、成牛枝肉生産量は前年に比べ4.6%減少しました。
畜産物卸売価格の推移(11月分)(新着情報)
毎月の食肉・鶏卵の卸売価格の推移をとりまとめたものを公表しています。
最近の牛乳乳製品を巡る情勢について(12月分)(新着情報)
牛乳乳製品の需給動向、酪農経営の動向、加工原料乳生産者補助金等について公表しています。
牛乳乳製品統計(10月分)(新着情報)
牛乳生産量は26万9,967klで、前年同月に比べ1.8%減少しました。
野菜小売価格緊急調査の実施について(新着情報)
一部野菜において、卸売価格の高騰がみられることから、主要な野菜の小売価格について緊急調査を毎週実施することとしました。店舗での野菜小売価格を毎週調査し、その結果を翌週(原則として火曜日)、国民の皆様に提供いたします。
(平成22年11月29日から12月3日の調査結果)
(過去の調査結果平成22年10月18日~11月26日)
「6次産業化の推進に関するワンストップ窓口」を設置
農林水産省では、農山漁村に由来する農林水産物、バイオマスなどの資源を有効に活用し、地域ビジネスの展開や新産業の創出を図ることを通じて、農山漁村の雇用の確保と所得の増大を図る「農山漁村の6次産業化」を推進しています。
このため、農林漁業者をはじめとした6次産業化に取り組む意向を持つ方々の相談に応じ、きめ細かなサポートを行えるよう、「6次産業化の推進に関するワンストップ総合受付窓口」を下記のとおり地方農政局等に設置しましたので、積極的に御相談ください。
〔6次産業化の推進に関するワンストップ窓口の連絡先等〕
新型インフルエンザに備えた家庭用食料品備蓄ガイド
4人家族をモデルとした2週間分の食料品備蓄例を紹介しています。備蓄の必要性や取組み方のほか、例示した備蓄品を材料にし、1日の摂取カロリーや栄養バランスを考慮した献立などを紹介しています。
◎需給に関する情報は需給インフォメーションで
イベント情報
第22回 プリンスホテル 料理コンクール「グランプリメニュー」
全国のプリンスホテルで技術と創造性を競う、料理コンクールで、22回目を迎える。今年のテーマは「女性にやさしい食」。さらに今年は、食料自給率アップへの取り組みとして、「FOOD ACTION NIPPON」を応援し、日本の「食」を次の世代に残し創る運動の一環として開催いたしました。コンクールで優勝した作品はグランプリメニューとして全国のプリンスホテルで販売いたします。
開催日:2010年11月11日(木曜日)~2011年2月28日(月曜日)
FOOD ACTION NIPPONについては以下のサイトにて
【編集後記】
千葉から東京へ向かう列車が西船橋を過ぎると、車窓左側にぼんやりと東京スカイツリーが見えてきます。その後、列車が市川を過ぎ大きく左にカーブすると車窓右側にその姿を移します。
すでに500メートルを超えた東京スカイツリーから見る東京の景色はどのような姿でしょうか。
同じ東京都にある東京タワーは、昭和30年代後半からの経済成長を象徴していたといわれますが、この東京スカイツリーは何を象徴するようになるのでしょうか。地元では、東京スカイツリ―にちなんだ小物や食事が提供され、活気を帯びているようです。
この東京スカイツリーが、今の時代を覆う閉そく感を破る象徴になるように願っています。
【次号予告】(平成22年12月27日頃配信予定)
海外食料需給レポート(Monthly Report)
あぜ道さんぽお米の話
いただきます♪おしゃもじレシピ他
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